大麻の不思議 その1 大麻の油がエンド・カンナビノイドを活性化する?

  人体にはエンド・カンナビノイド(アナンダミドや2AG)を必要に応じて生産する仕組みがあり、エンド・カンナビノイド・システムと呼ばれ、人体の調整作用などに深くかかわっている。
  ところがエンド・カンナビノイド(脳内マリファナとも呼ばれる)が不足したり、うまく働かなくて病気になることがあり、それに対してエンド・カンナビノイドと似た大麻の成分カンナビノイドを投与すれば(つまり大麻を吸うなどすれば)効果を発揮する。
  ところで大麻の種を搾った油(ヘンプオイル)には30%程度のオメガ3が含まれていることが知られている。オメガ3(αリノレン酸)とオメガ6は、ほかの脂肪酸とは異なり体内で合成できないので食品から摂取しなければならず、必ず必要という意味で「必須」脂肪酸と呼ばれている。
  オメガ3と6は細胞膜の原料にもなることから非常に重要な脂肪酸だが、最近、オメガ3がエンド・カンナビノイドを活性化することがわかってきた。オメガ3は種を搾った油なので、THCやCBDはまったく含まれていない。しかし大麻の油は、エンド・カンナビノイドを活性化する、つまり大麻のカンナビノイドを摂取したのと似たような作用を発揮するというのだ。特に炎症性疾患には効果があるという。
  以前、多発性硬化症という難病の患者さんが大麻の油を飲んで調子がよくなったという話をしていたのだが、私は「気のせいだ」として取り合わなかったのだが、本当だったのかもしれない。
  最近ネットなどでCBDオイルが販売されているが、市販のもののほとんどは黒いCBD原液を溶かすのにヘンプオイルを使っている。なかにはほとんどヘンプオイルだけというものもある。効果があったとすれば、ヘンプオイルのエンド・カンナビノイド活性作用のせいということもありえるかもしれない。

 

 

 

  参考資料 : 論文 オメガ3とエンドカンナビノイド (PDFファイル)


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