「がん治療の選択肢を増やそう! 医療大麻入門」出版されました。

 

  2015年末、末期がん患者が、自らの治療のために大麻を栽培、使用して逮捕された。
  大麻使用は余命宣告を受けた末期がん患者にとって最後の望みだった。
  大麻によって痛みが緩和され、よく眠れ、食欲もでた。
  はたして、末期がん患者が医療大麻を使用したことは犯罪なのだろうか。
  著者は支援スタッフとして、彼に寄り添い続けた。
  弁護団が組まれたが、医師の証言に対して検察官はまともな反論ができなかった。無罪の可能性を感じさせる裁判経過だった。
  しかし彼は、判決まであと1ヶ月のところで、この世を去った。
  「ちきしょう」。死の瞬間、彼はベッドにムックと起き上がり叫んだ(家族の証言)。

 

  医療大麻とは何か? 命よりも優先されている大麻取締法とは一体何なのか?
  山本さんは生前、言った。
  「一日も早く医療大麻が使用できるように、世の中に伝えてほしい」

 

  「がん治療の選択肢を増やそう! 医療大麻入門」出版後1ヶ月近く経ちました。本の紹介が遅れたのは、裁判にかかわった者として、安易に書評が書けないような内容だからです。
  病気の苦しみと患者の悲しみについてはこれまでの多くの本が出版されていますが、この本はらい病患者による「命の初夜」(北条民雄)に匹敵する名著だと言えます。逮捕から死まで、一人の患者の生死に真剣に寄り添い、その思いを分かち合った著者だからこそ書けたものです。
  証人のひとり、福田医師はこの本を読んで、ただ一言、「感動しました」。
  会員のひとりは「直木賞をもらってもいいような内容です」。
  私もまったく同感です。ドキュメンタリー風の文体のなかに、文学的な気品を感じます。
  NPO法人 医療大麻を考える会のなかから、このような名著がでたというのも、多くの患者のために、我欲を排した山本さんの不屈の精神があったからこそです。頭がさがる思いです。
  日本における医療大麻合法化まであともう少し。 苦しいでしょうが、患者さんが立ち上がらないと日本は変わりません。

 

  がんばりましょう。 (文責 前田)

 

 

 

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  内容紹介

 

  現在日本では、大麻を所持するだけで逮捕されてしまいます。
  また医療のために使用した場合は、医師も患者も罰せられ、臨床研究すらできないのが現状です。
  つまり大麻は、どういう形であれかかわると、人生が台無しになる悪いものとして一般的に認識されています。
  ところが世界の国や地域では、まったくその逆で嗜好用も医療用も合法として使用されているところがあります。
  いったいなぜ大麻は、日本と世界との間で、このような差があるのでしょうか。
  それには深い理由があるのでひと言ではいい尽くせません。
  そこで、植物としての大麻とはなにかを入口にして、医療に使われている大麻について学んでいきましょう。

 

 

 

  著者からのメッセージ

 

  「命をかけたメッセージを伝えるために」
  元女優の逮捕によって、2016年10月末、日本中が医療大麻に注目している。
  しかし、連日報道されている内容のほとんどは、彼女たちのプライヴェートを面白おかしく語っているだけで、
  世界で大麻がどのように扱われているか紹介することはない。
  今語られるべき問題は医療大麻、そのものについてではないのか。
  なぜ日本では、医療大麻がここまで厳しく制限されているのかについて議論されるべきではないのか。
  山本医療大麻裁判をご存じだろうか。
  2015年末、末期がん患者である山本正光さんが、自らの治療のために大麻を栽培、使用して逮捕された。
  それは、余命宣告を受けた末期がん患者が、最後の望みをかけて大麻を使用したところ、
  目に見える効果をあげていたにもかかわらずのことだった。
  はたして、末期がん患者が医療大麻を使用したことは犯罪なのだろうか。
  山本さんは命をかけて訴え続けた。
  僕は裁判の支援スタッフとして、彼に寄り添い続けた。
  しかし彼は、判決を待たずにこの世を去った。無念だった。
  医療大麻とは何か?命よりも優先されている大麻取締法とは一体何なのか?
  山本さんは生前、僕に言った。
  「一日も早く医療大麻が使用できるように、世の中に伝えてほしい」と。

 

 - 著者 長吉秀夫

 

 

 

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