患者同行・サンフランシスコ医療大麻取材旅行 その9

 

 

(高級ホテルで、大麻の商談会)

 

  サンフランシスコの超高級ホテルHYATT REGENCY (ハイアット・リージェンシー)で、大麻入りチョコレート、キャンディーなどの食品や栽培器具、喫煙具などの商談会が開催された。
  アメリカでは大麻商品のメーカーがこのような商談会を月1回程度開催し、販売に関心のある会社の担当者に、商品のアピールをおこなっている。
  
例えば大麻入りチョコレートは食べればハイになり多幸感が発生するレベルのもので、日本では0.1グラム持っているだけで「大麻は麻薬」「大麻は依存性があってやめられなくなる」「大麻から覚せい剤にすすむ」「大麻精神病になって凶暴になる」などとマスコミに袋叩きにされる「あの大麻」である。
  
そんなものが超一流ホテルの会議場で、商談されている。
  
商品説明会場は300人を越す超満員で、男性はネクタイ姿のまじめな会社員っぽい人がほとんどだった。話の内容は「無限のビジネス・チャンス」とか「こんなに儲かる」というようなものばかりだった。かつてのゴールド・ラッシュ(金鉱探し)にたとえてグリーン・ラッシュとも呼ばれている。
  
商談ではCBDを含有した食品が、健康食品として扱われていた。
  
しかし茎からとったというCBD製品ではなく、高CBD品種の大麻の花穂から抽出したものがほとんどだった。
  
日本ではブルーバード社とかボタニカル社の茎から抽出したCBD製品が販売されているが、大麻がここまで合法化してきたアメリカでは、THC(精神作用、多幸感をもたらす成分)がない産業大麻の茎からとった製品というのは、もはやセールスポイントにはならない。
  
またCBDはTHCやほかの成分も含まれているほうが効果が高いというのが、今やアメリカでは常識になっている。
  
日本では大麻取締法により抽出部分の制限(茎)や含有成分(THC)に厳しい規制があるため、アメリカ流グリーンラッシュがそのまま輸入されることはないだろう。
  
しばしばアメリカにおける大麻の合法化による税収増が取りざたされるが、そもそも大麻はどこにでも生える雑草のようなものであり、医療大麻はできるだけ無料に近い形で配布されるべきである。
  
とは言っても、栽培には経費がかかるため、アメリカでは現在1グラム10ドルから15ドルが相場となっている。しかし資本主義的自由競争の原理により、価格はさがる一方で、カナダでは8ドルぐらいが相場となっている。昨年旅行したメキシコでは、高品質のものでも1グラム1ドルだった。
  
日本では1グラム4~5,000円(約50ドル)だが、経済的に困窮する患者さんには5ドル以下(500円)が望ましい。
  
アメリカでは嗜好用大麻から税金をとり、それを医療用大麻にまわして価格を抑えている州もあるようだ。
  
大麻に関しては、日本の常識(大麻は恐ろしい)は世界の非常識、日本の非常識(大麻の自宅栽培や売買)は世界の常識になっている。

 

 


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