がん患者を夫にもつ妻からのメール

(医療大麻を考える会に1通のメールが届いた。)

 

はじめまして。突然のメール、失礼します。
がん治療専門病院の緩和科に通院する夫をもつ者です。
現在、夫は日本での病院では治療法がなく
また日本の医療麻薬では痛みをコントロールできていないため
渡米して医療大麻で治療したいと考えております。

 

観光ビザでの医療大麻のカード取得方法や
可能であればハワイを希望しておりますが、カリフォルニア等
医療大麻が合法な地域で療養する方法がありましたら
教えて頂けないでしょうか。本当に困っています。

 

病気の経過は
40歳の時に喉頭がんⅠ期、放射線にて根治。
翌年、頸部リンパ転移、既に動脈に絡んでいたため手術不可。サイバーナイフにて治療も効果なし。
抗がん剤TS-1とWT1ペプチドという免疫療法、抗がん剤(タキサン、プラチン、アービタックス)全て効果なし。
痛み止めとしては医療麻薬オキシコンチン1日900ミリ+レスキュー+ロキソニンで、
痛み、吐き気でつらそうです。
頭を抱えてうずくまっていたり、嘔吐のため何時間もトイレにこもっていたり、
死んだほうがましだと漏らすことがあります。

 

鎮痛補助薬は神経痛(吐き気が強く断念)、抗痙攣剤、安定剤などひととおり試したが効果なし。(痛みの種類は神経要因かもしれないとのことです。)
現在、最終手段として主治医からケタミンでの痛み緩和をすすめられています。
大麻は神経系の痛みに良く効く、痛み以外にも吐き気や精神面での改善や
また抗癌作用も見込めるとのことなのに
日本にいる限り大麻を使用できず、悲しい、くやしい、
そして生まれ育ったこの日本を恨んでしまいます。

 

動脈が破裂した場合、即死する場合もあると聞いているため
気圧の変化がある飛行機での移動が心配ですが
夫が希望するのであれば、私は一緒に渡米して療養したいと考えております。
何かひとつでもアドバイス頂ければ本当に助かります。
どうかよろしくお願い致します。

 

 

(管理人:最後の治療も効果なく)

 

  患者さん本人は違法な薬物を使いたくないからと、日本での使用を拒否。また渡航のリスクや親族の反対を考えて、海外での治療も断念。このメールの後、ケタミンによる治療を受けたが、激痛と苦しさは緩和されることがなく、病院のトイレで自殺未遂。その1週間後、永眠した。
  厚労省は「大麻が合法の海外で治療を受ければいい」と考えているのかもしれないが、海外での治療を受ける道が残されている患者はまだいいほうで、この患者のように重症の患者にはそれすらできない。
  永眠を知らせるメールには、痛みが軽いときに木に登って花をとってくれた幸福なひと時のことが記されており、何もしてあげられなかった私たちの非力に涙を禁じることができなかった。
  なおメールは個人情報が特定される部分を削除しました。

 


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