ヘルスケア情報サイトwelq(ウェルク)に、医療大麻の記事 2016年7月5日

  6月29日のヘルスケア情報サイトwelq(ウェルク)に、医療大麻の記事が掲載されました。
  (welq - 医療大麻について知っていますか?違法=絶対ダメと言い切れない理由とは?
  以下、記事を転載して紹介します。

 


 
  あなたは医療大麻についてどこまで知っていますか?医療大麻は現在のケミカルな薬では補うことのできない、さまざまな力と可能性を秘めています。まずは医療大麻とはどんなものかを知り、その効果や、日本での現状なども踏まえて紹介します。

 

 

 

目次

 

▼ あなたは医療大麻の真実を知っていますか?
▼ 医療大麻についての基礎知識を知ろう
▼ 日本での医療大麻への取り組みは?
▼ 海外では認知されている医療大麻の効能と効果
▼ 医療大麻に副作用はないの?危なくないの?
▼ 医療大麻についての偏見をなくし誰もが笑って暮らせる社会へ!

 

 

 

あなたは医療大麻の真実を知っていますか?

 

  あなたは医療大麻と聞いて何を思い浮かべますか?非合法だから悪いものだ、という先入観はありませんか?現在、欧米を中心として、医療大麻使用が認められている国が増えつつあります。医療用として認められるということは、それなりの効果が確認されているからです。一方、日本では例え医療用であっても、大麻取締法により使用は全面的に禁止されています。

 

  もし、あなたやあなたの家族、恋人が医療大麻によって病気が改善する可能性があるとしたらどうしますか?まずは、現状の医療大麻がどんなものであるかを知りましょう。

 

 

 

医療大麻についての基礎知識を知ろう

 

  まずは医療大麻についての基礎知識と、世界の現状を調べてみました。

 

医療大麻は「生薬療法」の位置づけ

 

  医療大麻は通常の大麻に含まれる天然のTHC(テトラヒドロカンナビノール)や、その他のカンナビノイド成分や、またそれらに似た構造を持つ合成カンナビノイドを指します。この成分を利用した「生薬療法」である、という位置づけです。天然のものは、身体が弱った患者にとって有害であるカビや細菌などがないように徹底的に衛生管理され、合成のものは医薬品として厳重な管理の下で処方されています。

 

  また通常の乾燥大麻だけではなく、ハシシ(大麻樹脂)、チンキ、合成THC、抽出大麻成分、鎮痛・消炎パッチ、クリーム、調理大麻など、さまざまな形態のものがあり、症状に合わせて選ぶことができます。例えば、チンキと呼ばれる経口用の医療大麻油は煙を吸い込むことすらできない重症患者でも摂取できます。

 

 医療大麻はがんをはじめ、HIV、アルツハイマー、うつ病、強迫性障害、不眠症、てんかん、気管支喘息、帯状疱疹、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、クローン病、パーキンソン病など約250種類の病気に何らかの効果があるといわれています。

 

摂取方法は喫煙が一般的

 

  医療大麻の摂取方法は、パイプなどに詰めて喫煙してカンナビノイドを摂取するのが一般的です。またヴェポライザーという器具を使い、タールを極力出さずにカンナビノイドだけを気化させて吸引することで、効果的に成分を摂取することができます。しかし、ある医療大麻の研究者によれば、吸引するよりも実際に大麻を口から摂取するほうが、はるかに効果的であるという研究発表もされているようです。

 

欧米では一部の国で合法化

 

  現在、医療大麻が合法化されているのは、アメリカの全50州中25州と首都ワシントンD.C.、カナダ、イスラエル、ベルギー、オーストリア、オランダ、イギリス、スペイン、ドイツ、フィンランド、オーストラリア、コロンビアです。これからまだまだ増えていくと予想されます。アメリカの中でも違法ドラッグには厳重な態度を取り続けていたグァムでも、ついに医療大麻が合法化されました。

 

  処方、販売方法は地域によってそれぞれですが、アメリカでは医師による処方箋と、医療大麻のライセンスを発行してもらうことで専門の薬局などで買うことができます。

 

 

 

日本での医療大麻への取り組みは?

 

  一方、日本での医療大麻に対する取り組みはどうなっているのでしょうか?臨床試験などは行われていないのでしょうか?

 

医療目的でも違法

 

  日本では、大麻取締法の規定により、大麻から製造された医薬品は使用できません。そのため医療目的での所持も取締りの対象となり、7年以下または10年以下の懲役になります。

 

  ちなみに第2次世界大戦以前は、大麻は「日本薬局方」の医薬品として扱われ、主に鎮痛や喘息治療に使用に使われていました。なぜ戦後は使用が認められなくなったかに関しては、簡単に言えば、当時占領されていたアメリカが大麻禁止を打ち出していたため、「右へならえ」したということです。これは医療品としてだけではなく、繊維として麻を栽培していた農家にも大きな影響を与えました。

 

臨床試験さえ行われていない

 

  では、医療大麻に関する臨床での試験は行われているのでしょうか?一部の大学などの研究機関で、主にカンナビノイド受容体作動薬を使った研究を行っているところもあるのですが、臨床試験は一切行われていないのが現状です。現状の法律では臨床試験でさえ法に触れてしまうからです。欧米諸国との違いが顕著に現れています。

 

「山本医療大麻裁判」を知っていますか?

 

  2016年、注目せざるを得ない裁判が続いています。「山本医療大麻裁判」と呼ばれるこの裁判は、山本正光さんが、少量の大麻所持により逮捕されたことではじまりました。

 

  山本さんは末期の肝臓がんであり、医師からも治療の手立てがないと言われたため、生きるためにやむを得ず、裏取引のものは高価なため、自宅で栽培して使用したところ、がんの数値を示す腫瘍マーカーの数値が激減。他に生き延びる道はないと、使用を続けていたところ、逮捕されてしまいました。

 

  山本さんは「大麻による治療を選択肢の1つとして選べなければならない。それはリスボン宣言による患者の権利である」として、NPO法人の医療大麻を考える会のサポートを受けながら裁判を進めています。あなたはこの裁判をどう思いますか?自分や家族や大事な人が同じ状況になって、違法だから悪いと言えますか?

 

 

 

海外では認知されている医療大麻の効能と効果

 

脳腫瘍の増大を阻止

 

  医療大麻に含まれるカンナビジオールは、成人の原発性脳腫瘍で最も頻度の高いグリオブラストーマ(神経膠芽腫)の増大を阻止することが海外の臨床研究で明らかになっています。カンナビジオールは、神経膠腫細胞の生存率の劇的な低下をもたらしました。マウスによる研究でも同様の結果が出ています。脳腫瘍は現在の抗がん治療に耐性があるものが多いため、医療大麻の効果に強い期待が寄せられています。

 

  医療大麻を考える(その2):カンナビジオールはがん細胞の浸潤・転移を抑制する – 「漢方がん治療」を考える

 

乳ガンの増殖を防ぐ

 

  カンナビジオールが、乳がん細胞の増殖と広がりを阻害することも発表されています。乳がん細胞は増殖が早く、がん細胞の増殖や転移に有効で、副作用の少ない治療法の開発は急務でした。海外の研究により、THCならびにカンナビジオールが劇的に乳がん細胞の増殖を減少させることが明らかになっています。

 

  医療大麻ががん細胞の増殖を防ぐだけでなく、がん細胞自体の自然死を誘導することも同時に証明されたということです。

 

  医療大麻を考える(その2):カンナビジオールはがん細胞の浸潤・転移を抑制する – 「漢方がん治療」を考える

 

肺がん細胞の移動を阻止

 

  肺がんについても医療大麻の効果は認められています。海外の研究で医療大麻の成分、THCが肺がん細胞の移動を阻止することがわかりました。THCは特定の肺がんの増殖、転移を制御するものとして検討されるべきであると述べられています。

 

  毒物・薬理学からも、カンナビノイドの抗がん効果が発表されています。肺がん患者の腫瘍細胞にカンナビノイドが働きかけ、がん細胞の転移を阻止したことがデータとして照明されています。さらにカンナビノイド受容体の有効性も証明され、医療大麻を肺がん治療のために使用すべきであるとされたようです。

 

  医療大麻を考える(その2):カンナビジオールはがん細胞の浸潤・転移を抑制する – 「漢方がん治療」を考える

 

血液がんを抑える

 

  カンナビノイドが、悪性リンパ腫のひとつ、マントル細胞リンパ腫の成長を食い止め、悪性細胞を自然死へと導いた効果を紹介されました。さらに、カンナビノイドは様々なタイプのがん、およびマントル細胞リンパ腫の増殖を防ぎ、がん細胞の自然死を促進させる効果をがあることがわかってきました。またカンナビノイドが白血病細胞を自然死させるように働きかけることも証明されています。

 

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  医療大麻の利点と欠点 | うしおえ太陽クリニック 統合医療ブログ

 

末期がん患者の食欲増進

 

  医療大麻には食欲を増進させる効果もあります。同時に吐き気を抑える効果もあるとされており、末期がんで抗癌剤などにより食欲がなくなっている人やエイズを発症している人に使用することで、食べる力を与え、体力の回復にも役立つと言われています。

 

  医療大麻を考える(その4):大麻は医学的用途がある – 「漢方がん治療」を考える

 

  医療大麻の利点と欠点 | うしおえ太陽クリニック 統合医療ブログ

 

緑内障の眼圧上昇防止

 

  医療大麻は緑内障に効果があることでも知られています。緑内障の原因は不明ですが、眼圧が上がることにより視神経に傷がついてしまいます。医療大麻を用いることで明らかな眼圧の低下があり、病気の進行を遅らせることができると期待されています。

 

  医療大麻を考える(その4):大麻は医学的用途がある – 「漢方がん治療」を考える

 

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医療大麻に副作用はないの?危なくないの?

 

  医療大麻にはいろいろな効果があることがわかりました。では、副作用はないのでしょうか?どんな薬でも副作用はあるはずです。

 

吐き気が起こる?

 

  医療大麻の副作用として吐き気があげられることがあります。いろいろと調べてみると、嗜好品として大麻を吸い過ぎた場合に吐き気をもよおすことはあるようです。

 

  しかし医療大麻は嗜好品としての大麻のようにトリップ目的で吸うものではないため、吐き気が起こる可能性は少ないと考えられます。そもそも医療大麻は制吐作用もあるため、吐き気の副作用があったとしても少ないのではないでしょうか。

 

  医療大麻を考える(その8):大麻取締法第四条と人権 – 「漢方がん治療」を考える

 

深刻な副作用はない

 

  各国の研究結果を読んでみても、深刻な副作用というのは特に認められていません。それよりも抗がん剤治療が効かなかった人、HIVを発症して食欲がなくなっている人たちが医療大麻によって苦痛が取り除かれたり、食欲がわいたり、というプラスの面が大きいと思います。このように、緩和ケアだけではなく、上記のように病気の進行を防ぐ効果が上回っているようです。

 

  医療大麻を考える(その8):大麻取締法第四条と人権 – 「漢方がん治療」を考える

 

 

 

医療大麻についての偏見をなくし誰もが笑って暮らせる社会へ!

 

  医療大麻についての基礎知識から、国内の現状、効果効能について紹介してきました。医療大麻についてはいろいろと考えさせられることが多いです。文中でも触れた山本さんの裁判は特に関心を持って見守っています。

 

  病気になった当人に治療方法の選択肢がないような状態でいいのだろうか、日本はこのまま医療大麻を受け入れずに進んでいくのだろうか?と興味と疑問はつきません。嗜好品としての使用ではなく、生きていくための、医療としての大麻は受け入れていいのではないか、と個人的には思っています。

 

  私たちにできることは、「現段階で」違法だからと拒絶することではないと思います。「ダメ、絶対!」ばかりではなく、柔軟な思考で「人間が生きていくということ」を改めて考える必要があると思っています。

 

 

 

paorinna
ヨガと旅と音楽が大好きなライターです。身体を壊して一旦ライターを辞めましたが、ブランクを経て出戻ってきました。アロマテラピーや海外のサプリメントなど、身体に優しいものとメンタルヘルスに興味があります。自分の今までの経験を活かし、いろいろな情報をシェアできればと思っています。

 

 


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