厚労省を追い詰めろ! その2

  厚労省の考え方は2009年頃からまったく変わっていない。

 

  交通事故などで脊髄を損傷し、難治性の慢性疼痛に苦しむある患者団体が、厚労省に大麻の医療使用について問い合わせたところ、次のように回答してきた。

 

 

 

(引用開始)========
  (厚労省)

  (1) 大麻の医療での使用については国際的に様々な科学的議論があるところです。現時点では「神経因性疼痛」や「求心路遮断痛」に対して、「医療用大麻」を患者に施用することによる効果は明確ではなく、

 

  (2) 国際麻薬統制委員会(薬物条約の事務局)は各国政府に対して大麻を「医療用大麻」として使うことを容認していないところです。

 

  (3) 我が国においては、大麻取締法上、大麻の有害性に鑑み、大麻から製造された医薬品の施用は認めていないところです。

 

  (4) なお、海外では、現在、大麻に含まれる有効成分を化学的に合成して医薬品とするものがあります。我が国においては、この範疇の物質は麻薬及び向精神薬取締法上の麻薬としての取扱いとなりますが、医薬品として市場へ提供する企業はない状況です。
  厚労省では、このような状況を踏まえつつ、対処することとしています。
    (厚生労働省 医薬食品局 監視指導・麻薬対策課 2009年8月)
(引用終)=========

 

 

 

  (大麻の疼痛緩和効果)

 

  大麻の有効成分カンナビノイドに疼痛緩和作用があることは、アメリカ政府科学アカデミーの報告書(IOMレポート)や、イギリス上院科学技術特別委員会の報告書(1998年)でも報告されている。
  また、日本の国立がんセンターも、海外の臨床事例を研究した報告書のなかで、カンナビノイドに末期がんや、モルヒネが効果がない疼痛に対する鎮痛効果があるとの報告書を出している。
  カンナビノイドの慢性疼痛に対する効果はすでに認められており、欧米で大麻の医療使用が合法化されている国々で、最も多い適応症のひとつとなっている。
  「神経因性疼痛」や「求心路遮断痛」は、患者の苦痛が非常に大きいが、有効な治療法がほとんどない疾患である。厚労省の見解とは逆に、大麻には「神経因性疼痛」に効果があるとする患者の実体験や医学的報告は多い。
  「神経因性疼痛に効果は確認されていない」というが、単に厚労省が調べていないだけである。
  「国際的にさまざまな科学的議論がある」のであれば、日本も研究を行い、科学的議論に参加すべきであって、臨床試験すらできない現状を放置しておく理由にはまったくならない。

 

 

 

  (大麻の臨床試験を禁止している理由)

 

  厚労省は、「もし大麻に依存性があったら、人間を対象にして臨床試験をしたら大変なことになる」ので禁止していると言う。
  しかし、大麻にはアルコールやタバコやほかの依存性薬物と比較して、依存性がほとんどないことは、海外の医学的・科学的研究では常識である。
  また、依存性の強い薬物が人間を対象にして試験されることも、実際には多い。依存性があるかどうかの試験は、少量から始めるなど、人体にそれほど負担をかけることなく行うことが可能である。
  また、大麻による逮捕者を疫学的に調査すれば、臨床試験を禁止しなければならないほどの強い依存性があるかどうかは簡単にわかる。しかし、厚労省が調査を行ったことはない。厚労省の調査は、大麻取締法違反で逮捕された人たちの数ぐらいで、しかもそのうち何人が、裁判で医療目的の使用を主張したかは把握していない。
  よくこんな子供だましの理屈で、日本国民を何万人も刑務所に送り、生活を破壊してきたものだとばかばかしくなる。

 

 


← 前ページに戻る

← HOMEに戻る