患者の権利に関するリスボン宣言

  裁判官に向かって右が弁護側、左が検察側、真ん中が証人席。
  私は患者の裁判で、この証人席に5回ほど立ったことがある。検事が聞くことは決まっている。
  「あなたは医者ですか?」「あなたは医療専門の学校で勉強しましたか?」
  こんな尋問を10回ぐらいされると、さすがに人格温厚と言われている私でも靴を投げたくなる。
  今後は福田医師が、
  「はい、私は医師で、大麻の医療利用の専門家です。私より詳しい人は日本にはいません。厚労省の役人でも大学教授でも連れて来てください、ご説明させていただきます」と言ってくれる。

 

  しかし大麻を治療目的に使用した患者を、こんなところに引っ張りだしてくる意味はあるのだろうか。

 

  リスボン宣言は患者の権利宣言とも言われ、1981年9月/10月、ポルトガル、リスボンにおける世界医師会総会で採択され、2005年10月第171回理事会で修正された。

 

  序文には次のように書かれている。 (日本医師会訳から抜粋引用)
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  医師、患者およびより広い意味での社会との関係は、近年著しく変化してきた。医師は、常に自らの良心に従い、また常に患者の最善の利益のために行動すべきである。
  原則
  1.良質の医療を受ける権利
  2.選択の自由の権利
  3.自己決定の権利
  10.尊厳に対する権利
    b.患者は、最新の医学知識に基づき苦痛を緩和される権利を有する。
    c.患者は、人間的な終末期ケアを受ける権利を有し、またできる限り尊厳を保ち、かつ安楽に死を迎えるためのあらゆる可能な助力を与えられる権利を有する。
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  これらは世界中のすべての患者に適用されなければならない原則である。
  序文には次のようにも書かれている。

 

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  医師および医療従事者、または医療組織は、この権利を認識し、擁護していくうえで共同の責任を担っている。法律、政府の措置、あるいは他のいかなる行政や慣例であろうとも、患者の権利を否定する場合には、医師はこの権利を保障ないし回復させる適切な手段を講じるべきである。
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  大麻にはほかの治療薬にはない医療効果があり、安全性が高く、欧米先進諸国の多くの国で合法化されている状況では、日本の医師も、「大麻取締法第4条」をそのままにしておかず、患者の権利を守るための適切な手段をとらねばならない。


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