最近、「麻開き」とか「岩戸開き」とかいう言葉を目にする。
岩戸開きとは天照大神が伊勢の天の岩戸に隠れて世界がまっ暗になったが、何とか岩戸からでてきてもらったところ、世界に光が差したという神話だ。
神話だから、この「世界」というのは全世界のことで、アメリカ人やオーストラリア人も、白人も黒人も、いや宇宙人まで含めてもいいかもしれないが、すべて出身は日本だ。
歌人の斎藤茂吉は、アメリカ軍が三重を爆撃した時、「アメリカ人は愚かだ。自分たちの神様を爆撃している。アメリカは必ず天罰を食らう」と述べたと言われている。
日本が世界に先駆けて合法化したのだったら、「天の岩戸開き」と言おうが、「日本人の精神性を恐れたアメリカが日本の大麻を禁止した」と言おうがかまわない。
しかし事実はまったく違う。日本は世界で、欧米工業先進国ばかりでなく、中南米やその他の国よりはるかに遅れているのだ。
私たちは神話の世界に生きているわけでもなければ、夢物語を語っているわけでもない。現実離れしたちんぷんかんぷんなことを言ってるうちに、日本はますます世界から取り残されていく。
戦争中の斎藤茂吉のような精神状態では、日本の大麻合法化はまったくありえない。日本人をそんな精神状態にしようとしているのが売国日本政府安倍政権だ。