カナダでも価格破壊 1g450円

  カナダ最大の医療大麻製造会社の子会社が、自社の6種類の大麻の価格を1グラムあたり5ドルに下げると発表した。(カナダ・ドルだと450円ぐらい)。カナダの平均価格は7.5ドル程度。同社は新価格を TRUE COMPASSIONATE PRICINGと呼んでいる。COMPASSIONATEというのは、ほかに治療法のない病人を人道的見地から救おうという制度で、アメリカの合法州の法的根拠となっている。
  同社社長は「生産は自動化され、たった5人の従業員がフル稼働で運営している」という。
  同社はカナダにある27社の公認大麻製造業者のひとつだが、新価格政策はマーケットシェアの拡大をも視野に入れているとの報道もある。
  あるアナリストは同社の戦略は、患者に安い価格で提供でき、しかも政府当局に医療保険適用や手頃な価格を提示している点で、倫理的でもあると評価している。
  一方日本では大麻を闇市場で入手しようとすれば、1グラム4~5,000円はする。これでは金(4,664円)を毎日煙にしているのと同じだ。
  日本の大麻価格が高いのは、栽培にコストがかかるからだ。特に自宅で栽培しているPUSHER(違法栽培者)は発見されないようにするのに金がかかる。
  病人の代理による栽培が合法化されれば、日本でも1グラム1,000~1,500円程度にはなると推測される。しかも代理栽培者の生活も安定する。アメリカ合法州では必ず患者本人による栽培と代理人による栽培が認められている。一人の代理人が数十人の患者に配達することも合法だ。そうすることにより、患者は自分の症状に最も適した大麻を入手することができる。
  日本もここまで考えておかないとならない。
  さて北海道だが、毎年100万本近い大麻が、保健所などにより伐採・焼却処分されている。1本から30グラムの医療用レベルの大麻がとれるとすると、100万×30g×1,000円=300億円になる。これは控えめな数字で、実際は10倍以上になると考えられる。末期がんや難治性疼痛や難病の患者100万人が、1日1g消費した場合、100万g×365日=年間36万5,000トンの医療大麻が必要になるからだ。
  医療大麻が合法化された場合、政府はこれらの必要量を確保する義務がある。患者本人や代理栽培者がいなければ、とてもなりたたない。合法化国では、そのような検討までなされているはずだ。
  山本氏は自宅で栽培していた200gを押収されたが、自家栽培することにより、他人の権利を侵害したわけでもなければ、保健衛生上の問題を引き起こしたわけでもない。むしろ反社会的組織の資金源になることを防ぎ、安全で、安心のできるものを安定的に入手することができたのである。(検察は没収した大麻を病人に返却せよ!)
  山本氏は自家栽培により社会に混乱をもたらしたわけではない。逆に大麻取締法が末期がん患者に、逮捕投獄という困難をもたらしているのである。大麻そのものの有害性より、大麻取締法が病人という社会的弱者を苦しめているのである。息苦しい国だ。


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