カナダで大麻規制に反対を表明するために違法に30本を所持していた男性に、ケベックの裁判官が「罰金1.3ドル」を言い渡した。
マリオ氏(46歳)は鎮痛目的での医療大麻の処方箋取得ができず、自分で症状緩和のために違法に栽培していた。裁判官は、
「カナダでは人口の半分以上がすでに大麻を経験しているのに、まだ所持や使用が問題視されている。このような法律は時代遅れで愚かしい。カナダ国民の半数以上に前科をつけるような法律はおかしい。多分、検事や弁護士、裁判官も吸っていると思われるが・・・」と述べた。
大麻は慢性痛に効果があり、ほかの処方薬のような副作用がないという証拠がどんどん増えているが、大麻を鎮痛目的で処方することに積極的ではないカナダ人医師もいることはいる。
「マリオ氏は何百年、何千年も利用されてきた自然の薬草の入手が許されないという壊れた社会制度のなかで生きている」と裁判官は述べた。
この判決は最近選出された新しいカナダ首相の意向を反映しているが、カナダが大麻を完全合法化する道筋を歩んでいることは明らかだ。