オレゴン州のディスペンサリーが価格破壊

 

  アメリカではこれまで4州(コロラド、ワシントン、アラスカ、オレゴン州)で嗜好用・医療用を含めた大麻が合法化されている。
  オレゴン州はそのうちの一つだが、最近、同州最大の都市ポートランドのあるディスペンサリーが、金曜日だけの安売りを始めた。オレゴン州では嗜好用では7グラムまでの所持が合法化されているが、このディスペンサリーは金曜日(Green Friday)に限り7グラム 20ドルで販売する。
  通常の価格は1グラム 20ドル以上なので、日本円にして1グラム 350円というのは破格的な価格。日本では品質のいいものはブラックマーケットで1グラム 5,000円程度で販売されている。
  患者は症状によって異なるが、1日、1~2グラムを紙巻きタバコのようにしたりパイプなどで喫煙する。
  計算するとアメリカでも患者は1日40ドル以上、月にすると10万円以上の出費になる(実際にどれだけ出費しているかの資料は手元にはない)。日本だと10万から20万円かかることになる。患者にとって、金曜日だけとはいえ、7グラム 20ドルは助かる。
  この価格破壊は、合法化で栽培者が急増したのが主な原因で、ほかの栽培者との競争と過剰在庫のせいで、ある栽培者は前年の4分の1でしか売れなくなったという。
  最近、アメリカからマリファナビジネスのニュースがよく流れてくる。アメリカでは「合法化して税金をかけろ」というのが合言葉のようになっており、合法化州で税金がいくら増えたかというような情報が伝わってくる。
  しかし患者が支払う金額には、栽培、流通、販売などのあらゆる段階で支払う税金が上乗せされている。そう考えると、数年後にはアメリカで1兆円産業に成長するだろうというような予測も、やはり資本主義的な発想で、どこまで患者のことを考えているか疑問に思える。
  NPO法人 医療大麻を考える会としては、医療大麻は国が患者に無償で配布すべきであり、それができないのであれば、患者による自家栽培を認めるべきであ ると考える。自家栽培では自分の症状にあった品種を選択できるし、価格的には1グラム 1,000円程度に抑えることもできる。(税金をかけるなら嗜好用にかけ、 その税収で患者さんには無償で配布というのも現実的である)
  アメリカは自由競争の国なので、ここ当分は技術革新や競争によって品質はあがり価格は下ることになるだろう。実際オーストラリアでは1グラム 10ドル以下になってきているという。いいものをどんどん安く販売できるよう努力を続けていってもらいたい。

 


← 前ページに戻る

← HOMEに戻る