弱点を克服し、合法化への道を

  我々の弱点ははっきりしている。
  大麻で裁判にかけられたすべての患者・病人が、被告人席で悔しく思うのは、検事の「あなたは医者ですか」「あなたは医療の大学などで勉強しましたか」「あなたの医者がそう言ったのですか」などという質問に、すべて「いいえ」で答えなければならないことだ。
  私はある裁判で証言台に立ったとき、「あなたは医者ですか」と、違うとわかっていて聞いてくる検事に腹がたって「医者がいないから困ってるんじゃないですか。医者がいたら私がこんなところにきて証言することはありません」と怒鳴ったら、裁判官が「聞かれたことに、はいか、いいえで答えてください」と言われて、靴を投げそうになったことがある。
  アメリカやヨーロッパでは医療大麻の知識をもった臨床医がたくさんいて、患者に処方している。しかし日本にはそのような医師はいない。
  アメリカが連邦レベルで医療大麻合法化に向かうのは歓迎すべきことだ。しかし、海外で医療大麻の研究がどれだけすすみ、新しい効果が研究されても、日本の医師が証言しないと実質的な意味はない。検事に「あなたは医者ですか」と言われるだけだ。

 

  私は「日本にはそのような医師はいない」と書いた。しかし、内緒だが、いるんである。数ヶ月以内に本を出版する予定になっている。私も原稿を担当する。その本をもとにして、医者や患者、研究者、政治家などに、講演やシンポジウムが可能になる。(医師が処方しているわけではありませんので誤解なきように。)
  グアムも年内には日本人患者を受けいれそうな雰囲気で、実現すれば、日本人医師による患者の臨床研究もできる。それが最も近道だと思う。それをやりつつ日本の医療大麻合法化をすすめる。
  ところでその本には患者の声も入れたい。これまで「ご意見板」と「患者・医療関係者の声」に患者の声を載せてきたが、あと少し欲しい。それと実際に体験した声。
  文章はうまくなくてもかまいません。病気の専門的な知識も不要です。どれだけ苦しい思いを我慢しているか、どんな生活をしているかについて、聞かせていただきたいと思います。
  あまりにも切実な状況に、読みながら涙を流したことが何度もあります。あともう少しです。がんばりましょう。

 


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