神経障害性疼痛と運動器の痛み

  「神経障害性疼痛と運動器の痛み
  この一覧表にあげられている神経障害性疼痛は、大麻の有効成分THC(テトロヒドロカンナビノール)が最も効果を発揮する医療分野のひとつで、海外で大麻が合法化されている国々では適応症の上位にあげられている。
  神経障害性疼痛は、交通事故後の脊髄損傷後疼痛など日本にも患者数は多く、しかも、これまでの鎮痛治療が満足な効果をあげているとは言えない。
  フランスの疫学的調査によれば、フランス人の7%が罹患しているという。
  あまりもの激痛とアヘン系鎮痛剤などの影響で、精神に障害がでることも稀ではない。
  このようなほかに有効な治療法の限られた患者は、大麻による治療を受ける権利がある。大麻には実質的な致死量がなく、依存性や耐性上昇もほとんどなく安全で、しかもほかの治療法と併用することによるデメリットもほとんどない。モルヒネとの併用では、モルヒネの効果を増強し、副作用を抑制することも知られている。

 

 

  イギリスのGW製薬は大麻から有効成分を「抽出」し、サティベックス(Sativex)という医薬品を開発し、多発性硬化症の痙攣抑制剤として販売している。カナダなど多数の国で、すでに医薬品として承認されている。また、がん性疼痛(第3相)や神経障害性疼痛(第2相)の臨床試験もすすめられている。
  しかし、日本では「抽出」による製造方法は、「大麻から製造された」医薬品にあたるため、大麻取締法第4条で禁止されており、使用、輸入などはすべて違法とされ、医師が処方したり患者が利用することもできない。
  一方、大塚製薬はGW製薬と協力し、大麻製剤の開発をすすめ、アメリカにおける独占的販売権を取得している。しかし日本に向けて輸出・販売することはできない。サティベックスは鎮痛以外にも効果があることが臨床試験を通して確認されつつあり、このような医薬品が日本で利用できないのは、患者にとって大きな不利益となっている。
  大麻取締法がそこまでして、大麻の医療利用を禁止する理由はまったくわからない。

 


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