高齢者の便秘は苦しい

  64歳になった私は、世間では高齢者と見られているようだ。最近、若い人たちの私への接し方が少し変わってきたように感じる。馬鹿なことをしても、年だからしかたがないと許してくれているのかもしれない。それを逆手にとって「年なので、よくわからない。ごめんね」とか言って、多少のわがままを通すこともある。
  年をとってきたのと関係があるのかどうかわからないが、最近、便秘症になってしまった。粘土のようなのが出口で固まって、なかなかでてこない。下腹部を押さえながら、ラマーズ法をまねてヒッヒッフーとやっても、かなり時間がかかる。最後は後ろをふりむいて、「フー、やった」と分娩の辛さと喜びをかみ締める。
  高齢になるにつれ、腹筋が弱ってりきめなくなるし、肛門括約筋も衰える。特に寝たきりの高齢者が便秘になると大変だ。場合によっては、ほじくらなければならないので、本人も介護者も格闘のような時間帯になる。実際にほじくるのかどうかは知らないが、下剤が効果がないとほかに方法はないのでは。介護の仕事をしている人が、いちばん大変なのは風呂に入れるとか、食事を食べさせるということより、便秘だと話していた。
  今後、医療費削減で病院での長期入院が減り、在宅介護が増えてくる。痛みさえコントロールできれば、在宅のほうが患者のQOLにとっていい場合もあるだろう。最近はモルヒネ系鎮痛剤にも使いやすいものがでてきている。
  ただモルヒネのようなアヘン系麻薬は、便秘という強烈な副作用がある。
  しかし、もし大麻を鎮痛剤として使えれば、モルヒネの量を減らすことができ、便秘に苦しむことも少なくなる。大麻とモルヒネを併用すれば、鎮痛効果が相加相乗的に強化されるという国立がんセンターの報告もある。また、大麻にはモルヒネのような精神依存や耐性(量が増えていく)もない。鎮痛効果以外に、食欲増進作用や味覚の鋭敏化、催眠作用もある。
  アメリカでは20州以上で大麻の医療使用が合法化された。高齢化社会になっていく日本でも大至急、合法化すべきである。制度として合法化しても、安定供給や品質といった具体的なことをすすめるのにも時間がかかる。
  欧米でどのように合法化し、利用しているかの事実調査を今すぐに始めなければならない。

 


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