「緩和・支持・心のケア」合同学術大会2020開催(2020年12月1日)

  2020年8月9日から3日間、「緩和・支持・心のケア」合同学術大会が開催された

 


毎年、横浜で開催され、6,000人以上の参加者が全国から集まる日本の学術大会では最大級の会議。しかし、今年はコロナの影響でネットの開催となった。

参加学会は
・日本がんサポーティブケア学会学術集会(第5回)
・日本サイコオンコロジー学会総会(第33回)
・日本緩和医療学会学術大会(第25回)
で、例年通り、合計6,000人以上の参加者となった。

大会主旨は「多様性、対話、そして利他」というもので、教育講演として大麻(カンナビノイド)が取り上げられた。

 

 

 

◎ 「カンナビノイドの基礎知識とカンナビノイド医薬品の臨床研究を取り巻く規制と課題」(学会サイトより)

 

  日本未承認のNabixinolやmedical cannabis (≒カンナビノイド医薬品)は、主に欧米で承認またはコンパッショネート使用として、標準治療では対応困難ながん性疼痛などに、緩和ケアや支持療法として用いられています。一方、日本では大麻取り締まり法(1948年公布)第4条により、大麻から製造された医薬品の人への施用は禁止され、臨床試験が実施されず、臨床系学会ではトピックとして取り上げられず、医療関係者や患者などに正しい知識が浸透していません。本シンポジウムの目的は、カンナビノイド医薬品の日本・世界での現状を正しく認識し、日本での臨床試験/使用へ向けての課題を明らかにすることです。

 

 

 

(解説)

 

  数年前、東京大学と国立がんセンターで医療大麻に造詣が深いDr.Rusoの講演を主催したり、今回の緩和学会で教育講演など、日本でも医療大麻に関する学問的で実際的なアプローチが始まっている。
厚労省は大麻の医療利用を認めておらず、このような学会での発表すら厳しい状況だが、患者の苦痛の緩和という立場に立った医療関係者や研究者のご尽力のおかげで、やっとここまで来れたというところです。
カンナビノイドには主要成分として、CBD(カンナビジオール)や精神活性作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)などがある。この2つの主要成分は協同作用を発揮し、CBDがTHCの過度な精神作用を抑制したり、THCがCBDの免疫作用などを強化する。一方だけでは大麻の医療効果は十分には発揮されないというのは、海外の研究では常識になっている。

 

 


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